パワーによって世界をくくる、という考えは重大な結果を招く。
このようなくくりは、パワーという現実を信じる人たちの貧欲と堕落を強化する。
その人たちが、自分たちを貧欲で堕落していると思っていても、思っていなくてもである。
これを防ぐためには、パワーというメタファーを使って生物学的な世界をくくることを避けねばならない。
パワーというメタファーの代替となるのは、エコ・システムの一部というエコロジカルなメタファーである。
個人は常にエコ・システムの一部であるという考え方である。
それゆえに、個人は、当人が属している、特定の関係群が持つ拘束や必要性すべての対象となる。
これは、本人が関わっているエコ・システム内でのその人の存在を、役割またはシステムの一部とする見方である。
コントロールとは、包括的な自己修正システムを意味する。
私たちに出来る一番のことは、自分のふるまいを変えることである。
私たちが属している社会の中で、じぶんのふるまいに対して他の人々がどんなふるまいをするのかを認識しながら、相手の反応への自分の反応を変えること、である。
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