私たちは、幸せ、悲しみ、怒りなどの感情を感じているときは、それと分かります。
感情は、現実の出来事と結び付いています。
また、考えるだけでも感情を引き起こすことが出来ます。
例えば、子どもの帰宅が遅くて、あなたは何か起こったのではないかと気になり始めます。
あなたは、何か悪いことを想像して不安を感じ始めます。
すると、玄関で物音がして帰宅してきたのが分かり、あなたはほっとするのを感じます。
子どもは、本当は危険にさらされていたのではないですが、あなたは不安の状態に入ったのです。
それから、あなたは何の連絡もなく遅くなったことを怒るかもしれません。
また、私たちは、心配しすぎたことを馬鹿らしいと感じるかもしれません。
怒っていることを恥ずかしいと感じるかもしれません。
このように、私たちは、自分自身の状態を他の状態で知覚しながら、それに反応しています。
この他の状態をメタ状態と言います。
メタ状態にはいくつかの特徴があります。
●メタ状態は、外の世界の何かに対して反応しているのではなく、あなた自身の現実や状態に反応しています。
●メタ状態は、喚起した状態よりも強度が弱いです。
●繰り返し起こることがあります。状態に関する状態に関する状態があるということです。あなたはその出来事に怒り、怒りに心配し、心配することを悲しく感じることもありえます。
●ふつうは、フィーリングよりも思考が関係します。
ブレイク・ステートとしてメタ状態を使うことが出来ます。
相手が怒っているとき、あなたが「怒っていることについてどう感じますか?」と聞くことが出来ます。
また、メタ状態は元の状態を修正することも可能です。
あなたが怒っているとき、その怒っていることについて興味がわいてきて怒りの感情は弱まります。
そのようにして少し対処しやすくなるかもしれません。
メタ状態は、元の状態と同じくらいの強度になるかもしれません。
そして元の状態と入れ替わることもあります。
少し怒っていることから始まり、それに対してどうしようもないと感じて、意気消沈へと変わっていくかもしれません。
あるいは、なぜ怒っているのかについて好奇心を持ち始め、そして好奇心がふくらみ、怒りの感情を忘れてしまうかもしれません。
メタ状態を使うときには、必ずアウトカムを持ってください。
メタ状態についてまとめると下記のようになります。
メタ状態は、ブレイク・ステートとして使えます。
また、元の状態を修正します。
元の状態に代わって強度を持つこともあります。
少しの間精神的な迂回路を提供するが、元の状態に影響を与えて状態を変化させることはしないです。
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