表象システムのオーバーラップ

表象システム

オーバーラップは、よく発達している表象システムを、発達の劣っている表象システムに移行するために使います。

そのとき、表象システムを部分的に重なり合わせることによりオーバーラップさせます。

このオーバーラップは、トランス誘導でもよく使われます。

例えば、

あなたは椅子に座っています。

そうしてあなたは自分の洋服を肌に感じています。

そして、あなたは部屋の中に聞こえてくるエアコンの音を聞くことが出来ます。

この音はあなたをもっとリラックスさせてくれるでしょう。

天井を見上げてその模様を見ているうちに、もっとリラックスした気持ちになり、もっと心地よくなるために、あなたは周りの音に集中したいと思うかもしれません。

そして、想像の中で1日を振り返り、そこから容易に何かを学ぶことが出来るでしょう。

オーバーラップは仕事の場面でも使えます。

このコンピュータを見ているととても強力なのが分かります。

モニターは、会社の自分の机の上に置くとすっきりとまとまっているように見えます。

スイッチをつけると聞こえてくるのは、コンピュータの起動音です。

その音はとても静かです。

スピーカーは左右両方に設置されていて音楽を聴くと、それは息をのむくらい快適です。

入力装置であるキーボードは人間工学に基づいて作られていてとても快適に文字を入力できます。

このように、トランス誘導のサンプルも、仕事でのサンプルも同じ構成になっていることに気づくでしょう。

そして、イメージや音やフィーリングを身体の内部で創り出せるように構成されています。

このようにオーバーラップは、色々な場面で使われるテクニックなのです。

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