コミュニケーションがすれ違ってしまう、ということがありませんか?

こんにちは。
未来創造 自己肯定感 ビジョンカウンセリング
心理カウンセラーの西ノ原幸雄です。

コミュニケーションがすれ違ってしまうのはなぜ?

「ちゃんと話したのに、なぜか伝わらない」
「分かってほしいのに、いつもすれ違ってしまう」

そんな経験はありませんか?
実はこの“すれ違い”の多くは、性格の不一致や相性の悪さではなく、
人それぞれの「感じ方」「受け取り方」の違いによって起きているのです。

心理学の分野で使われるNLP(神経言語プログラミング)には、
人が情報を処理する3つのモードを示した【VAKモデル】という考え方があります。
このVAKを理解すると、コミュニケーションのズレを驚くほどスムーズに解消できるようになります。

人は外の世界を「五感」を通して感じ取り、意味づけています。
その中でも特に優位になりやすいのが、次の3つの感覚です。

モード 名称 特徴的な理解の仕方
V(Visual) 視覚 画像・イメージ・図で理解する
A(Auditory) 聴覚 言葉・音・会話の流れで理解する
K(Kinesthetic) 体感覚 感情・感触・経験・直感で理解する

たとえば、同じ「旅行の話」をしても

Vタイプの人は「海の色や街並みのイメージ」を思い浮かべ、

Aタイプの人は「現地の人との会話」や「音楽・言葉」を思い出し、

Kタイプの人は「心地よさ」「ワクワクした感覚」を思い出します。

つまり、同じ言葉を使っていても「頭の中で見ている世界」が違うのです。

では、なぜこの違いが“すれ違い”を生むのでしょうか。

たとえば、あなたが「視覚タイプ(V)」で、相手が「体感タイプ(K)」だった場合。
あなたが「図で説明したのに、分かってくれない」と感じるのは、
相手が“感覚”や“気持ち”を重視しているため、「イメージ」だけでは納得できないからです。

また、相手が「聴覚タイプ(A)」の場合、
あなたがイメージで語るより、「順序立てて言葉で説明」する方が伝わりやすくなります。

つまり、
“自分にとって分かりやすい伝え方”が、相手にとっても分かりやすいとは限らない
ということです。

相手の話し方や言葉の使い方から、優位な感覚を簡単に見分けることができます。

視覚タイプ(V):「見える」「はっきり」「イメージ」「明るい」などの言葉を使う

聴覚タイプ(A):「聞こえる」「言葉」「話す」「はっきり言う」などを好む

体感タイプ(K):「感じる」「しっくり」「落ち着く」「ピンとくる」などの表現が多い

また、話すときのしぐさにも特徴があります。

Vタイプ → 目線が上を向きやすい

Aタイプ → 耳や口元を意識しやすい

Kタイプ → ゆったりした動きや姿勢、距離感を重視する

相手のタイプが分かったら、まずはそのモードに合わせて話すことがポイントです。

① 相手の言葉を“少しだけまねる”
相手が「見える」と言えば「そう見えますね」
相手が「感じる」と言えば「そう感じるんですね」

この“ミラーリング”を少し意識するだけで、
相手は「自分の感覚を理解してもらえた」と感じ、安心して話せるようになります。

② 伝えるときは「三面同時アプローチ」
相手のタイプが分からないときは、
V・A・Kの要素をバランスよく取り入れるのがおすすめです。

たとえば:

「この図を見てください(V)。
要点は3つあります(A)。
実際にやってみると、気持ちがぐっと楽になりますよ(K)」

このように、視覚・聴覚・体感の3つを意識して伝えると、
どんなタイプの相手にも伝わりやすくなります。

③ 確認するときも相手のモードで聞く
Vタイプ:「この図の流れで合ってますか?」

Aタイプ:「今の話を一言で言うと、どういう感じですか?」

Kタイプ:「それをやってみたとき、どんな気持ちになりそうですか?」

確認の仕方を変えるだけで、
「理解された」「ちゃんと通じた」という実感が大きく変わります。

カウンセリングの現場でも、このVAKの違いはとても重要です。
クライアントさんが「どう感じているのか」を知るためには、
まずこちらがその人の感覚の世界に合わせて入っていくことが必要です。

たとえば、言葉ばかりで説明してもピンとこない人には、
絵や図を使って「見せる」アプローチを。
逆に、体感で理解する人には、実際にやってみる体験やワークを取り入れる。

相手の世界観にチューニングを合わせることで、
はじめて「本当の意味での理解と共感」が生まれます。

すれ違いを減らす鍵は「相手の感覚に合わせること」

コミュニケーションのすれ違いは、性格の問題ではなく、
「感覚モードの違い」が生んでいることが多いものです。

相手が何を言っているかよりも、
どんな感覚で世界を見ているかに意識を向けることで、
関係は驚くほどスムーズになります。

今日からできる小さな一歩として、
ぜひ会話の中で「相手の言葉の感覚」に耳を傾けてみてください。

「伝える」から「通じ合う」へ
それが、信頼を育てるコミュニケーションの第一歩です。

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