2)メタ・レベルでの変化。
方式はXではなく、またXではないでもない。
この構成は、第二次変化と呼ばれ、イエスかノーという断定や、否定に捕われているマインドに脱出を促し、思考を次の論理レベルにシフトさせるように設計されています。
第二次変化は、解決を試みるために自己反射性により生み出されたパラドックスから状況を解放し、異なったフレームに置き換える働きを持っているのです。
例えば、不眠症のケースにおける解決法としての症状モデルを検討してみましょう。
不眠症に悩む人が無理矢理眠ろうとしているような場合、その人に無理矢理目を覚ましていてもらうことにより解決法としての症状を逆説的に使うことが出来ます。
逆らうのではなく、積極的にやってもらうということです。
これは、パラドックスを通した第二次変化の一例であり、肯定と否定を超えたものなのです。
パラドックスは、問題の形成と問題の解決に重要な役割を果たします。
変化のターゲットは、解決への試みであり、対象となる人が現実を概念化する方法と、使用する言語を活用するような戦術を使います。
何故なら言語という媒体を通して私たちは現実を概念化するからです。
コメント