観念の定義（その2）

観念は、推論によって持ち込まれた何事かについての一般化です。

観念は必ずしも実験データに裏付けされていません。

観念はしばしば感覚的フィードバックの必要性を阻害します。

しかし、私たちは、観念は真実であり、この先も真実であるかのように考えます。

これが、自己実現する予言の構造と言えるでしょう。

観念は、進行中のプロセスを名詞化し、コード化したものです。

そのようにして観念は、観念が象徴的にあらわすことになった体験と知覚の集合を、動かす強力な作用点を形成します。

その意味で観念は、感覚的なデータとか区別されたアイデア、理想、モデル、標準、または元型として存在します。

観念の価値と評価は、その人にとってどれほど役に立つかということで決まります。

観念は、その観念を持つに至ったいきさつを主な基盤にすることになるのです。