●不一致
不一致の例としてあげられるのは。
1)リード・システムと優先的表象システムが異なる場合。
例えば、質問に対して相手の眼球が左上に動き、彼が触運動覚叙述語を使用して答える場合。
これは単に視覚情報が顕在意識の圏外にあるかもしれないということを意味する。
2)ジェスチャーと言葉がマッチしない場合。
例えば、ある人が「もっとこっちに近寄って下さい」と言いながら、「止まれ」と言っているかのように手を上げている場合。
これは「同時不一致」と呼ばれ、異なる意味を持つふたつのメッセージである。
3)別の例を挙げると、同じ内容に対して相反するまたはミスマッチの体験をしながら、これらの体験が連続して示される場合。
例えば「私は行きたい、でも疲れている。楽しそうに見えるけれど、何となくやらない方が良いという気がする。」
不一致は必ずしも否定的なパターンではなく、むしろある決定をする前にエコロジーという観点で何かを考慮した方が良いというコミュニケーションともなり得る。
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