例えば、Xという出来事が起ころうとしていますが、Xは好ましくないものだったとしましょう。
ここで試みられる解決策はXをやらないなど、Xとは逆、反対のことをすることにより、Xをすることを妨げたり、回避する方法です。
しかし、解決策をXかXではないという二元性の中で検討し続ける限り、その人は選択肢という幻想の中で囚われたままになってしまいます。
何故なら、どちらも本当の解決策ではないからです。
実際には、提案された解決策、Xではない、が問題の一部なのですから、どちらの選択肢も問題を永続化させることになるのです。
ある人が、このような拘束に陥り、選ばないことを選択した時、つまりどちらの選択肢も拒絶した場合、彼はハエ取り壷からの脱出の道を見つけることが出来、高次の論理レベルにシフトし、変化を達成することが出来るのです。
どの選択肢を選ぶか決定するために、常に行ったり来たりするのではなく、幾つかの選択肢という部類からひとつの構成員を選ばなければならないという概念そのものを拒絶することにより、その人はひとつの構成員ではなく、部類自体を検討することが出来るようになるのです。
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