経験の地図をつくる(その2)

思考モデル

どんな対象でもその構成員の部類は、主に私たちがその対象に対して持っている意見により決定されます。

例えば、私たちが与える意味や価値です。

どんな意見でも対象にとってはメタであり、つまりより高次の論理レベルなのです。

ある対象に特定の意味や、価値が与えられると、その対象を同じような価値を持ちながら、異なる部類の構成員として考えることは困難になります。

概念的地図は、経験という世界を理解する基礎になります。

地図とは、一連の指示のようなものであり、問題やリソースの組み立て方、行きたいと思う場所への行き方、解決法の組み立て方などを教えてくれます。

地図は領土ではなく、むしろ近似の表象であり、常に部分的なものであり、従って不完全なものなのです。

にもかかわらず、様々な経験をしながら、応答や行動を生み出す際に、地図をつくることは必要なことなのです。

表面のレベルでは私たちが記述することの出来る現象は多数あります。

そのレベルに加えて、同じ領土に対しても異なった記述レベルが存在します。

例えば、想定、前提、明示のそして暗示の知識、世界観などです。

全ての地図は、私たちが世界を理解し、記述するための試みなのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました