言葉の策略パターン(その6)

言語

●リアリティ戦略。

ここで尋ねるべきことは、本人が分かっていると言っていることを、どう分かっているのか?です。

本人は自分の内的プロセスをどう知っているのか、自分の意識をどう知っているのかです。

このパターンは、メタモデルの読心術パターンに対応します。

これは、観念の宣言文を支える知覚的なプロセスに関する情報を得るためのパターンです。

相手はあなたへの応答として、本人が自分の体験をどのようにカテゴリー分けして理解しているかを話すでしょう。

このとき、あなたは相手の認知過程を逆に辿っているのです。

普通、これは意識と観念が連動していない方向性です。

観念は普通、それが仮定する内容を証明しようと前方へ投影します。

それが自己成就する予言の構造です。

私たちが記憶を逆に辿るとき、体験内にある要素の順序が組み替わって、以前とは異なる組織化が起きます。

あなたはここで、相手が何かを考えるときのものの見方を切り替えるように促しているのです。

別の視点から見えるようになると、同じ事柄であっても、そこからはこれまでと別の情報が聞こえ、見えるようになります。

したがって意味が変わり、その事柄への応答も変わり、別の流れが生まれます。

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