応答を誘導する(その2)

トレーニング

あなたがトレーナーとして、学習のプロセスにつなげたい、望ましい状態と応答を喚起する方法をいくつか以下に記します。

1)あなたが誘導したい応答を、はっきり口に出す。

2)その応答の発生を前提にした質問と言説をする。

・あなたが・・・と感じたとき(場所)を思い出してください。
・あなたが・・・と一番、最近/最後に感じたのはいつですか?
・あなたが・・・と一番、最近/最後に感じていたのはいつですか?
・あなたが・・・と一番、最近/最後に感じた/感じていたときのことを話してください。
・あなたは、いま、この状態にいて・・・一番、気づくことは何ですか?
・あなたが知っている一番おもしろい人は誰ですか?
・あなたが知っている人の中で、あなたを一番笑わせてくれる人は誰ですか?
・とてもワクワクする学習体験で、あなたはその何を、一番楽しみますか?
・そして、インスピレーションを感じることは、どんな意味がありますか?
・さらに発見し、学ぶことに、あなたはどのくらい好奇心がありますか?

3)付加疑問を使って、普遍詞をペース合わせする。

・皆さんは、全員が、さまざまな学習体験をした。そうではありませんか?
・みなさんは、好奇心を持って、新しい何かを探索する体験をした。そうではありませんか?
・全員が、さまざまな時に、思いがけないところで、自然発生的に、新たな理解を得る体験をした。「ああそうか!」という感じで。そうでしょう?

4)相手に状態を記述するように促し、あなたはそのふるまいをミラーリングする。このとき、相手の記述を使って状態をペース合わせし、増幅する。

相手の記述をペースバックして、その振る舞いをミラーリングしているとき、あなたは、その状態から自然発生しているアンカーを、相手のために呼び出して利用しているのです。

あなたは本人が自分の体験をどう理解しているか、に働きかけているのです。

相手が示した記述は、その状態の、より深いレベルでの構成要素のいくつかを表しています。

そのような記述にペース合わせすると、普通は、その状態があたかも今起きているかのように、相手をその状態につなげる作用があります。

5)隠喩、実例、例、デモンストレーションを使うと、特定の状態や応答にアクセスする神経活動を活性化することが出来ます。

同時に、内在する参照体験(あなたが誘導したい状態を含む)も活性化出来ます。

隠喩/実習/例/デモンストレーションは、その中にさまざまな学び方や学習スタイルを組み込むことが出来る、より大きなレベルのメカニズムなのです。

そこには、あなたが教えている内容に応じた参照体験へアクセスしたり、それを作り出したりする効果的な方法もあります。

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