思考と行動の柔軟性は、体験の違いを識別する能力から発展します。
思考の柔軟性を獲得するためには、本人の感覚を教育して、新しいさまざまな見方や聞き方が出来るような目や耳の使い方を学ばなければなりません。
各モダリティーの内に沢山の区別を作れるようになると、その区別を変動させたり、区別を体系化させたりする方法も増えます。
これによって、柔軟性と創造性も高まります。
このとき、区別の組織には何をする能力があるのか、も学んでいます。
これは目指す結果を達成するためにそれをどう使うか、を知る基盤になります。
ここで、自分の精神的プロセス、脳のプログラムを構成する要素にどう影響出来るかを学んでいるのです。
脳は素早く学習します。
何事かが完了する速度は、そのまま、パターンが学習される速度に関係します。
どの程度の感覚で繰り返すかが重要です。
間隔が狭ければ狭いほど、短期間に学習されます。
強烈度によって注目が方向付けられるので、実習が物理的、精神的に参加者に作用することは大切です。
選択肢は、精神的のみにならず、物理的にも構築されます。
普通は、参加者が連想を作れる数が多いほど、速く学べます。
すでに知っていることと学んでいることの間に繋がりを作れる分だけ、記憶に刻まれます。
ですから、どんな実習も、学習内容とスキルが互いにつながり、合体するようなやり方で、ひとつ上に他のものを整然と積み上げていくことが大切です。
実習は常に、多重レベルの構造です。
参加者は、意識や無意識のうちにスキルを構築し、さらなる区別を作り、スキル同士を合体させているのです。
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