前提(その6)

ミルトン・モデル

修辞疑問に前提を埋め込むことが出来ます。

修辞疑問というのは、はい、いいえの答えを求めない疑問文です。

この疑問文に、特定の活動や状態などがすでに起きたこと、あるいは起きつつある、この先に起こる、ことを前提するための効果的な構造を提供します。

相手がさまざまな可能性を探る行為に誘うことで、意識レベルのプロセスを占有し、無意識レベルの検索プロセスを活性化させることが出来ます。

「あなたが学ぶことは、何を意味しますか?」

この質問に答えるためには、まず「学ぶ」ということにアクセスしなくてはいけません。

「その椅子に座ってリラックスしながら、どんな眠気が増していくことに気づきますか?」

眠気が出てくることは問題ではなく、眠気の程度が問われています。本人が気づいていようといまいと。眠気が出ていることは存在しています。そしてあなたはすでにリラックスしています。

「あなたはどのくらい成長していますか?」

この文の前提は、成長しているということです。それは過去に開始されました。

「どのくらい早く、あなたはリラックスしていきますか?」

この文の前提は、あなたはリラックスしているということです。

「あなたの学びや成長を日々の生活の中で統合していく方法を、いくつか挙げてもらえますか?」

この文の前提は、あなたはすでに学んで成長した。あなたはそれを統合することが出来る。あなたにはその能力があるなどです。この文を処理するためには、未来まで行って、このような学びや成長を統合し、つなげなければならないです。この文の中に出てくるいくつかという言葉はとても強力です。この言葉は、いつでも、さらにある、ことを意味するからです。

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