私たちは、生活していると五感情報として膨大な情報にさらされています。
しかしながら、その五感情報は中央神経系統のフィルターにかけられるので、私たちが意識的に気づいているのはその限られた一部だけです。
このフィルター機構は、普遍的モデリング・プロセスと呼ばれます。
このプロセスは、削除、歪曲、一般化などの機能を通して、知覚インプットを選別します。
このプロセスがなかったら、私たちは膨大な情報の渦に飲み込まれてしまうでしょう。
このプロセスは、私たちが自分自身の体験を一貫性のあるモデルとしてつくり維持できるようにします。
知覚インプットを一貫性のある地図として再体験するためには、情報の渦の中から必要なものだけを取りだし、他のものは削除する必要があります。
普遍的モデリング・プロセスは、創造性と柔軟性に関して幅広い可能性を提供してくれます。
また、問題と解釈された体験を変化させる基盤をつくることもあります。
どんな体験も、他の何物かの類似または似たようなものであって、再体験のもとになったものとは違います。
どんな再体験も、現実として知覚された何かとの関連によって特定のコード化をされた情報の結果です。
現実そのものとは違うのです。
再体験は体験を反映していますが、反映のもとである体験そのものではないのです。
そして同様に、どんな再体験も、常に、可能性という広大な領域のほんの一面を反映しているにすぎないのです。
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