メタ・モデル:前提

メタ・モデル

私たちは、何か前提を持って質問することがあります。

その質問に答えるためには、その前提が真実だと想定しなくてはいけません。

例えば、

「あなたがそれをやるために、いったい何回質問に答えなくてはいけないのですか?」という質問は、あなたがそれをやる前には、私は何回も質問に答えなくてはならないでしょう、という前提を含んでいます。

「いつあなたはそれをやるつもりですか?」という質問は、あなたはまだそれをやっていません、という前提を含んでいます。

「あなたは、また私をまた騙すつもりですか?」という質問は、あなたは私を騙したことがある、という前提を含んでいます。

「このテレビを買うと、あなたはどんなに喜ぶでしょうか?」という質問は、あなたはこのテレビを買い、そして喜ぶでしょう、という前提を含んでいます。

前提は、”なぜ”という質問としても現れることがあります。

例えば、

「なぜ、あなたは宿題をちゃんとしないのですか?」という質問は、あなたは宿題をしない、という前提が含まれています。

「なぜ、あなたは私に対して冷たいのですか?」という質問は、私に対して冷たい、という前提が含まれています。

「なぜ、あなたは嘘をつくのですか?」という質問は、あなたは嘘をついた、という前提が含まれています。

前提は、”いつ”や、”から”や、”もし・・・ならば”、などのことばに隠されていることも多いです。

例えば、

「私は騙されることはない、ということをあなたはいつ気がつくのでしょうか?」という質問には、私は騙されないし、あなたはまだ気づいていない、という前提を含んでいます。

「あなたが私に冷たくしてから、私は悩んでいます」という言葉には、あなたは私に冷たくしました、そして私は悩んでいます、という前提が含まれています。

「もしあなたが私を無視し続けるなら、私はそれを問題にするでしよう」という言葉には、あなたが私を無視した、という前提を含んでいます。

前提を崩すには3つの質問を活用できます。

●前提を直接指摘し、それを本当に意味しているのか問います。

「あなたはどれだけ私を悩ませるつもりですか」という質問に対しては、「あなたは私があなたを悩ませたいと思っていると思っているのですか?」と問うことができます。

●前提を指摘し、それが正当化を問います。

「あなたは、また私をまた騙すつもりですか?」という質問に対しては、「あなたは、私があなたを騙したと思っていますね。でも、私はあなたを騙したことはありません」と言うことができます。

●前提をいったん受け入れ、前提ではない省略や一般化を問題にすることができます。

「なぜ、あなたは私に対して冷たいのですか?」という質問に対しては、「あなたが冷たくしたと感じないために、私は何をすればよいでしょうか?」と言うことができます。

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