因果は、ある行動か何かが、ある一定の反応を引き起こすという歪曲のパターンです。
反射的に反応を引き起こし、一方が他方の原因だったというような関係になります。
因果を引き起こした側が、他方の直前に起こっただけということもよくあります。
因果のパターンを崩す必要があるのは、リソースにならない反応を引き起こした場合です。
因果の例としては以下のようなものがあります。
「雨が降っているので憂鬱だ」
「彼のせいで失敗した」
「彼女は私をイライラさせます」
「彼は私を悩ませます」
因果を崩すためのいくつかの質問があります。
●どのようにある行動か何かが他のことを引き起こすのか聞くことができます。
「雨が降っているので憂鬱だ」に対しては「どのように雨が降っていることがあなたを憂鬱にさせているのですか?」と聞くことで因果を崩すことができます。
●因果について選択肢を持っているかどうかを質問してください。
「彼のせいで失敗した」に対しては「彼のせいで失敗したと思っているのですね。他にどんな反応がありえるでしょうか?」と聞くことで因果を崩すことができます。
●その人がなぜそれを選んでいるのかを尋ねることができます。
「彼女は私をイライラさせます」に対しては「なぜあなたはイライラすることを選んだのですか?」と聞くことで因果を崩すことができます。
●因果関係自体を質問にすることができます。
「彼は私を悩ませます」に対しては「どのように彼はあなたを悩ませることを選ばせるのでしょうか?」と聞くことで因果を崩すことができます。
因果のパターンは逆転することもあります。
例えば、
「私が彼女をイライラさせました」
「あなたの役に立ちたいですが、用事があるので無理です」
この場合は、関係性や選択肢がないという想定について質問してください。
「私が彼女をイライラさせました」に対しては「あなたはどのように彼女をイライラさせたのですか?」または「彼女は自ら選んでその反応をしたのではないですか?」と聞くことで逆因果を崩すことができます。
「あなたの役に立ちたいですが、用事があるので無理です」に対しては「あなたは用事があるのですね。それでも私の役に立つてるかどうかの選択肢がありますか?」と聞くことで逆因果を崩すことができます。
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