必要性の叙法助動詞は、”・・・べきだ”、”・・・べきでない”、”・・・ねばならない”、のような当然のルールであるかのように規範を示します。
例えば、
「私は、すぐにやるべきだ」
「私は遅い時間まで遊ぶべきでない」
「あなたは私の話に耳を傾けるべきです」
などが考えられます。
必要性の叙法助動詞が疑われるときは3つの質問をしてみてください。
●「あなたがやらなかったら、何が起こるでしょうか?」と質問してください。
●「何があなたにそれをするように強要するのですか?」と質問してください。
●”as if”フレームを使って、「もし、やらなくても良いとしたら、それはどんな感じでしょうか?」と質問してください。
例えば、
「私は、すぐにやるべきだ」「あなたがやらなかった、何が起こるでしょうか?」
「私は遅い時間まで遊ぶべきでない」「何があなたにそれを強要するのですか?」
「あなたは私の話に耳を傾けるべきです」「もし、耳を傾けなかったら何が起こるでしょうか?」
また、必要性の叙法助動詞は、あなたがしてはならないことについても規定します。
例えば、
「あなたは人に迷惑を掛けてはいけません」
「あなたは宿題を忘れてはいけません」
「あなたは仕事をさぼるべきではありません」
これらについても3つの質問が考えられます。
●「あなたがそれをしたら何が起こるでしょうか?」と聞いてください。
「あなたは人に迷惑を掛けてはいけません」「私が人に迷惑を掛けることによって何が起こるでしょうか?」
●「どうして駄目なのですか?」と聞いてください。
「あなたは宿題を忘れてはいけません」「どうして駄目なのですか?」
●”as if”フレームを使って、「もし、やったとしたら、それはどんな感じでしょうか?」と聞いてください。
「あなたは仕事をさぼるべきではありません」「あなたが仕事をさぼるとしたら、それはどんな感じですか?」
質問をして、必要性の叙法助動詞の背後にあるルールが見つかったら、相手はルールに従うべきかどうか決定することができます。
また、必要性の叙法助動詞は、モチベーションを上げたり下げたりします。
「私はこれをやらなければならない」
「私はこれをすべきです」
これらの言葉はあまりモチベーションを上げません。
必要性の叙法助動詞を可能性の叙法助動詞に変更すると、モチベーションが上がります。
「私はこれをやらなければならない」は「私はこれがやれる」になります。
「私はこれをすべきです」は「私はこれができる」になります。
この方がとても解放感があります。
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