私たちは、相手に伝えるとき言葉を使って体験したことを話します。
そのとき、話した内容は、省略、一般化、歪曲により変形しています。
省略:話の内容のいくつかを削除します。
一般化:体験を代表するひとつの例を示します。
歪曲:ある出来事を歪曲して話します。
省略
私たちは、体験したことをすべて相手に伝えようとしてもそれは上手に出来ないでしょう。
映画を観てその内容を相手に伝える場合でも省略が起きます。
映画の内容をすべてを伝えることはできないでしょう。
省略は相手に何かを伝えようとしたとき起こるものと考えておいた方がよいです。
省略は必然的に起こるものでそれに良い悪いはありません。
省略がないと、私たちはその情報量に押しつぶされてしまうでしょう。
何を省略して何を省略しないかが大切です。
一般化
一般化とは、全体を説明するときにひとつの例を使って伝えることです。
一般化は体験から発生します、例えば、一緒に暮らす男女のあり方を、子どもの頃に見た両親の姿勢から学ぶという場合です。
私たちが、全体をまとめた要点を伝えるときは一般化が起こっています。
また、一般化は学びには欠かせません。
学びにおいて、一部から全体を理解するときに一般化を活用します。
私たちの持っている信念は一般化です。
私たちが体験したことを一般化し信念として心に刻み込んでいます。
一般化には良いも悪いもありません。
但し下記の場合は一般化が危険になります。
- 体験から選び出された例が特異な状況でありその体験の代表ではないのに一般化したとき。そして未来に起こったことをそれにあてはめたとき。
- 体験からよい一般化を作りましたが、例外に注意しないとき。
歪曲
歪曲とは私たちの体験を歪めて理解するということです。
体験を膨らませる、縮こまらせる、順序を変更する、そこになかったものを付け加えるなどが歪曲です。
歪曲に、良い悪いはありません。
あなたがどのようにそれを伝えるときに歪曲するかによります。
歪曲は、あなたを幸せにも不幸せにもします。
歪曲は芸術において大変重要な役割を担っています。
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