ミルトン・モデルの活用(その1)

ミルトン・モデル

ミルトン・モデルには3つの段階があります。

それは下記の通りです。

  1. 相手の体験にペーシングする。そしてそれをトランス状態にリードする。
  2. 無意識な心を散らす。
  3. 無意識のリソースを手に入れる。

相手の体験にペーシングする

相手の体験にペーシングする最も簡単な方法は、相手の人が何を見ているか、何を聞いているか、何を感じているかを表すことです。

あなたは、相手へペーシングするために、言葉を漠然とさせ相手の体験を描写します。

そうすることにより、あなたは相手を内部体験に引き込むことができるようになります。

そうして相手はトランス状態に入って行くようになります。

あなたの言葉をやわらかくして、相手が安全安心を感じるようにリードしてください。

意識的な心を散らす

ミルトン・モデルの次の段階は、意識的な心を散らすことです。

そのために漠然とした言い方で多層な言葉遣いにし、TDサーチを作動させます。

TDサーチを作動させるためには、曖昧な言い方や二重拘束を使う方法があります。

<音韻的な曖昧さ>

同じ音で2つ以上の意味に取れる言葉の使い方です。例えば、「問題をはなすことができます」は、「問題を話すことができます」と「問題を放すことがきます」という二つの意味に捉えることができます。

<構文的な曖昧さ>

構文的な曖昧さは、ひとつの言葉として話されますが、その意味が複数存在する場合です。

例えば、「理解されなくても問題は解決できます」という言い方の場合、「理解しなくても」の敬語的表現と、「理解してもらえなくても」という2つの意味に捉えることができます。

<範囲の曖昧さ>

範囲の曖昧さは、言葉の意味がどこまで掛かっているのかが曖昧な言い方です。

例えば、「年老いた男性と女性がゲートボールをしています」の場合、誰が年老いているのでしょうか?、男性それとも男性と女性?

<句読点の曖昧さ>

句読点の曖昧さは、ひとつの文の終わりがもうひとつの文の始まりになっているような、ふたつの文がひとつに合わさっています。

例えば、「呼吸は深く眠りについていきます」の場合、「呼吸は深く」という文章と「深く眠りについていきます」という文章が合わさっています。

<二重拘束>

二重拘束は、ふたつの選択肢を示しますが、どちらを選んだとしてもカバーされます。

例えば、「あなたは、目を閉じたままトランスに入りたいですか?、目を開けたままの方がよいですか?」と言った場合、目を閉じたままであっても、目を開いた状態であっても、どちらでもトランスに入ることになります。

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