ミルトン・エリクソン

ミルトン・モデル

ミルトン・エリクソンは優れた催眠療法を行っていました。

ミルトン・エリクソンの催眠療法はエリクソン催眠として世界中に知られています。

エリクソンの行っていた催眠のスタイルは、それまでの催眠に比べてずっと柔軟でした。

クライアントに施す催眠誘導はとても寛容でした。

エリクソンは、クライアントを観察し、どんな人だったかを知る手がかりとしました。

そして、その人に合ったトランス誘導を用い、それぞれの場面に合わせて柔軟に催眠誘導を変えていました。

エリクソンは、クライアントの抵抗を受け入れクライアントが言ったことを全て利用しました。

「抵抗とは、セラピストに柔軟性がないことの結果に過ぎないのです」とエリクソンは言ったものです。

エリクソンは、誰もが催眠状態になれると信じていました。

エリクソンは、常にクライアントの世界モデルに入り込みました。

クライアントは、必要なリソースは既に全て持っているが、それがどこにあるかを知らないだけだと信じていました。

エリクソンは、クライアントがもっと選択肢を持てるように誘導しました。

クライアントが選択肢を多く持てば持てるほど、その中から最適な答えを導き出せるだろうと想定していたのです。

人は、その時できることの最善を選択します。

このようなエリクソンのやり方は、現在でも、もっとも効果のある催眠療法であると認識されています。

エリクソンは、実際に療法を行うことを重視していました。

クライアントの症状を緩和することだけに関心があり、その診断などには関心を寄せませんでした。

エリクソンの催眠の中で卓越していたのはそのメタファーの使い方です。

彼のメタファーはクライアントの問題の中核に届きました。

また、観察も重視していました。

クライアントの小さな生理作用も見逃さず、詳細にキャリブレートしました。

エリクソンの考え方、信念、スキルはNLPの開発に当たって、深い影響を与えました。

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