アイ・アクセシング・キュー

表象システム

アイ・アクセシング・キューとは、目の動きから、脳が視覚、聴覚、触運動覚のどこにアクセスしているかを分析したものです。一般的に、視覚へのアクセスは上方向、聴覚へのアクセスは横方向、触運動覚へのアクセスは下方向に視線が動きます。

視線が右上(本人にとって左上)に動いているときは、記憶された視覚にアクセスしています。実際に見たことのあるイメージを思い出しています。例えば「家の玄関は何色ですか?」などと質問するとこの方向に視線が動きます。

視線が左上(本人にとって右上)に動いているときは、創造された視覚にアクセスしています。実際には見たことのないイメージを創造しています。例えば「ピンクの象を思い描いてください」などと質問するとこの方向に視線が動きます。

視線が右横(本人にとって左横)に動いているときは、記憶された聴覚にアクセスしています。実際に聞いたことのある音や声を思い出しています。例えば「昔好きだった歌手の歌を思い出してください」などと質問するとこの方向に視線が動きます。

視線が左横(本人にとって右横)に動いているときは、創造された聴覚にアクセスしています。実際には聞いたことのない音や声をつくりあげています。例えば「猫が言葉を話せるとしたらどんな話し方になるでしょう」などと質問するとこの方向に視線が動きます。

視線が右下(本人にとって左下)に動いているときは、内部対話にアクセスしています。言葉に出さずに自分の声を聞いています。例えば「自分を励ますときなんて言いますか?」などと質問するとこの方向に視線が向きます。

視線が左下(本人にとって右下)に動いているときは、触運動覚にアクセスしています。身体の感じを感じている状態です。例えば「温かい湯船に浸かるとどんな感じですか?」などと質問するとこの方向に視線が向きます。

一般的に、これらの目の動きは共通しています。

左利きの方や、右利きでも少数の方には逆のパターンの方もいるかもしれません。

こうなっていると決めつけないで、観察によってパターンを確認するようにしてください。

観察のポイントは、フィーリングに関する質問をすることです。

どんな気分かを聞いてみて、目の動きを観察してください。

フィーリングにアクセスするとき、視線が本人にとって右下に動くようであれば、標準なアイ・アクセシング・キューと言えます。

もし、フィーリングを本人にとって左下でアクセスするようであれば、逆のパターンであるかもしれません。

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