一般化と意味について(その2)

言語

意味とは、体験という世界を認識し、分類化する機構のことです。

そして、私たちは普通、意味を記憶して思い出します。

また、脳が情報を処理出来るのは、すでに獲得した過去の体験や知識という、より大きな状況を使いながら、情報が記憶され、再解釈され、仮説を立て、推論を導き出している間です。

意味の機能は、一般化を定着させることです。

それは、混沌状態を低減することでもあります。

どんな体験も、その体験の何かを思い出すために、そこにある全ての事実を維持するのではなく、特定の種類の特定の情報だけが維持されます。その結果、体験はどれも一般化されます。

意味は、特定の考え方や行動の仕方以外をしないための一連の指示として働きます。

考え方やふるまいを秩序立て、方向付け、動機づけるのは意味です。

どんな応答をしようかと選ぶ以前に、あらかじめ意味が方向設定をしています。

なぜそうなるのかというと、意味はすでにある知覚フィルターを基盤にするからです。

このフィルターが、特定のメッセージだけを選択するように方向付けます。

この点で、意味は後催眠暗示、つまり未来ペース・メカニズムのように働きます。

これは、自己実現する預言と似ています。

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