この多義性は、形容詞、動詞、副詞が文章のどの部分に言及しているのかが不明なときに発生します。
例えば、
“I met some delightful men and women at the training.”(訳:私はトレーニングの場で、複数の明るい男性や女性と出会った。)
この文章で、形容詞”delightful”(楽しげな、明朗な)が「男性(複数)」のみを指すのか、「男性(複数)と女性(複数)」の両方を指すのか、明確ではありません。
また、動詞が範囲的多義性を生じていることもあります。
“I painted a picture of myself in the garden.”(訳1:私は庭で、私の絵を描いた。訳2:私は、庭にいる私の絵を描いた。)
私は、庭で絵を描いたのか、それとも庭にいる私の絵を描いたのかが曖昧です。
日本語でも、範囲的多義性は表されます。
例えば、
「学習するとその体験が自分の身になるのに気づきます」
という文章の場合、「学習すると体験が自分の身になる」のか「学習すると気づく」のか、ふたつの意味にとれます。
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